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地域ごとの受験者数と合格者数
2021年10月29日に合格発表とともに、申込者数などの数値が発表されています。
以前取り上げていた通り、合格発表と同時に公開です。
そこから、申込者数と実際の受験者数から、各地域ごとの受験率・合格率を算出しています。
下記の表は全国の平均を筆頭に、北から南までの受験地域をまとめたものです。
申込数 | 受検者数 | 合格者数 | 受検率 | 合格率 | ||
全国 | 50,433 | 37,306 | 2,937 | 73.97% | 7.87% | |
北海道 | 1,497 | 1,149 | 75 | 76.75% | 6.53% | |
宮城 | 2,041 | 1,398 | 119 | 68.50% | 8.51% | |
群馬 | 1,311 | 934 | 88 | 71.24% | 9.42% | |
埼玉 | 1,450 | 1,183 | 102 | 81.59% | 8.62% | |
千葉 | 1,746 | 1,394 | 116 | 79.84% | 8.32% | |
東京 | 16,393 | 11,676 | 925 | 71.23% | 7.92% | |
神奈川 | 2,327 | 1,939 | 194 | 83.33% | 10.01% | |
石川 | 1,073 | 769 | 56 | 71.67% | 7.28% | |
静岡 | 1,270 | 920 | 75 | 72.44% | 8.15% | |
愛知 | 4,045 | 3,059 | 278 | 75.62% | 9.09% | |
京都 | 1,995 | 1,553 | 116 | 77.84% | 7.47% | |
大阪 | 5,112 | 3,963 | 274 | 77.52% | 6.91% | |
兵庫 | 2,299 | 1,810 | 136 | 78.73% | 7.51% | |
岡山 | 930 | 680 | 50 | 73.12% | 7.35% | |
広島 | 1,163 | 850 | 68 | 73.09% | 8.00% | |
香川 | 1,072 | 719 | 42 | 67.07% | 5.84% | |
福岡 | 3,017 | 2,132 | 142 | 70.67% | 6.66% | |
熊本 | 1,191 | 800 | 57 | 67.17% | 7.13% | |
沖縄 | 501 | 378 | 24 | 75.45% | 6.35% |
社労士試験は昨年(令和2年度)のコロナウイルスの感染拡大を受け、受験会場を思いっきり再編し、各都道府県で数か所あった会場を集約、そして大規模な会場を中心に編成されることになったと言います。
昔は最寄りの大学などで受けれたし、過疎が進むエリアであっても各都道府県で受検できていたものを、東北は宮城に、北陸は石川に、四国は香川になど、かなり絞っているんですよね。
受検のためには会場近くに前乗り・前泊で行かねばならない人が相当増えたようです。
東京への集中は問題か
そして、2021年は東京オリンピック・パラリンピック渦での関東一都六県、ワクチン接種が進んでない状態で特に東京にて感染爆発が続いている中での東京への集中…ちょっと試験委員は配慮がなかったようにも見えます。
集中させた方が管理しやすいのは運営上あるかと思いますが、2021年度の試験からは受験料が爆上げされていることもあり、9000円 → 15000円と1.5倍以上に上がっているのに、受験に関する利便性の低下と遠方の受験者に対する前入りの宿泊コストなどを受験者負担にする中々に試験委員本位な状況です。
受験者数の減少に伴う値上げ+コロナ対策費と解っていても、中々シビれます。
埼玉、千葉、神奈川などで受験希望していた方でも勝手に東京に振り替えられた受検者も多かったのですが、埼玉、千葉、神奈川は受験率が高く、東京の実受験率が低くなったりしており、本末転倒なのかな?と前述の3県での希望者は各都道府県で受けさせた方が分散になってよかったとも思われます。
取り敢えず東京に集めとけ、とかはちょっと考えモノです。
試験地域 ベストandワースト
今回の試験に関する数値でいくつかピックアップしていくと
申込者数・受験者数TOPは
東京: 16,393人が申し込んで 11,676人が受験
一極集中の状態で、実受験率が低下しています。申し込んだけど(近隣県だけど)東京なら行かない、って人が一定数いたものと思われる。もちろん、昨年同様感染爆発であったり緊急事態宣言中なので見送った人も多かったことでしょう。
実受験率TOPは
神奈川県:83.33%
神奈川から東京に振り替えられた人も多かった中で、神奈川の受験会場に当たった人はしっかりと受検したという数値の現れでしょう。
合格率TOPは
神奈川県: 10.01%
これもせっかく神奈川で申し込んで、神奈川で受けれるのならと、地理的・移動距離的・その他環境要因で有利に働いて全体でTOPの受験者の1割が合格したと推測できます。
ワースト受験者数は地域的な問題なのでちょっとパス。
ワースト受験率は
香川県: 67.07%
そして合格率のワーストも
香川県: 5.84%
四国の人間を香川に集めるのに無理があったりとか、受験当日の環境要因も相当悪かったのではないかと思われます。
合格率は神奈川県の半分程度となっており、ちょっとかわいそうですね…
都市部と地方でそもそも学習能力に差があるのか?と言うのはなんとも一概に言えませんが、社会保険労務士試験を受ける最終学歴と学習内容などを考えると、そこまで地域差は本来は出ないのではないか?と思います。
通信教育や、オンラインでの学習、予備校のレベルがどうこうとか地域差は出にくい時代ですので、受験地域による環境差がこれ以上広がらないように改善されることをお祈り申し上げます。
また来年受けるとしても、せめて2021年よりは受験する環境がマシになったと、本来の知識と力が発揮できるようになっていって欲しいものです。
続編ブログへと続きます。
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