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受験者数・受験率の推移と合格率
先日のブログを更新したところ、大変反響がありました。
好奇心とともに、共感いただいた部分もあったようで、地域差について可視化しています。
今回のブログでは、過去10年の申込者数と受験者数の公開された情報から、実際に試験を受けた実受験率について、昨年からの傾向が継続しているのか分析しつつ解説していきたいと思います。
申込者数の減少、昨年からは受験者数も顕著に減少
社労士試験の申込者数は基本的には10年間減少傾向にあります。
コロナ対策もあるからと言うことで、受験料を2021年から9000円 → 15000円に1.5倍以上も上げていますが、実際のところ、申込者数が5万人を切ると運営・社労士連合会が赤字になるから、とかあっての値上げもあるようです。
年度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 受験率 | 合格率 |
24 | 66,782 | 51,960 | 3,650 | 77.81% | 7.02% |
25 | 63,640 | 49,292 | 2,666 | 77.45% | 5.41% |
26 | 57,199 | 44,546 | 4,156 | 77.88% | 9.33% |
27 | 52,612 | 40,712 | 1,051 | 77.38% | 2.58% |
28 | 51,953 | 39,972 | 1,770 | 76.94% | 4.43% |
29 | 49,902 | 38,685 | 2,613 | 77.52% | 6.75% |
30 | 49,582 | 38,427 | 2,413 | 77.50% | 6.28% |
1 | 49,570 | 38,428 | 2,525 | 77.52% | 6.57% |
2 | 49,250 | 34,845 | 2,237 | 70.75% | 6.42% |
3 | 50,433 | 37,306 | 2,937 | 73.97% | 7.87% |
令和3年度の試験では久しぶりに5万人台になっていますが、その理由は明白。
令和2年度の試験はコロナ渦で受験率、受験した人数が過去最低で、例年に比べて3000~4000人がコロナへの不安から、試験日程が延期されず対策に対しての信頼が無いことで、受験を見送ったからでしょう。その分が令和3年に振り替えて受験したとしても、増加幅は小さく、そもそももう社労士試験を受けるのを辞めた可能性すらあります。
令和2年度の受験率は70%ちょっと、例年、過去10年の推移では77%程度が受験していたものが、7%はコロナが原因で見送っているのが解ります。
基本的にはコロナ渦で中小企業では不況の煽りを受けていることもあり、社会不安の時には資格試験の受験者は増える傾向にありますが、社労士試験としてはあまりプラスにはなってなさそうなんですよね…
令和3年の受験者数・受験率も、令和2年度に次いで少ない・低い傾向にあり、2021年のオリンピックパラリンピックを緊急事態宣言下でも強行して感染爆発が起こっていた状況も踏まえ今年も見送ったって人もいれば、受験会場の不条理なほどの集約で受験環境が悪化、泊まりで受験に向かわないといけない人も増加したことで、今年も見送った人が多くなってしまったようです。
2021年も74%程度の受験率となっており、昨年よりも増えたものの、過去2番目に低く、来年も受験会場の都市部集約問題がキャリーオーバーされるようであれば、一気に受験者数が減少することもあるでしょう。
令和2年・令和3年のこの受験率などのデータを見て、受験料が高くなっているのに受験環境は悪化しており、この資格試験は運営の根本からダメだな、と社会保険労務士を諦める人続出可能性もあるかもしれませんね。
昨年も今年も、試験委員が緊急事態宣言かでどう対応するのかなどをもっとメッセージを出すべきだったし、もっと公開するべきでした。東京に集中するのも間違っていたし、昨年・今年も順延して受験生の不安を払拭するべく試行錯誤したというモーションを見せた方がよかったでしょう。試験に対してのマイナスイメージが付き纏うようになりそうでもあり、マーケティング的に失敗とも言えそうです。
合格率の推移
社労士試験の基本的な合格率は6%程度。
2021年:令和3年度は7.8%と高めで、合格者数は2937人となっており、共にココ10年で3番目に高い。
はっきり言って今年の合格率は高くなった受験料に対してのボーナス回のようなものでしょう。
受験料獏上げしているのに例年通り落としまくっていたら暴動が起こるかも(笑)
2021年の合格基準点は選択で25点・択一で45点となっていて、6%に調整するなら1点くらい調整すればよかったものの、しなかったのはそのためでしょう。
これからは25・45くらいが基準で7~8%程度の合格率にするのかも注目するところでしょうか。
なんにせよ、難関資格には間違いないのですが、前述のように申込者数の今後の推移も増える見立てとしては、良い材料も無いので難しいかもしれません。
2022年:令和4年度受験に向けて
こういった数値を分析することで、来年へのモチベーションにするのは難しいのですが、捉え方によっては、受験者数が減って合格率が上がる、となれば、継続すればチャンスは増すと言えそうです。
個々の感染対策や、試験会場の偏りに対応できるように8月の第4の土日のスケジュールを調整できるように今から思案しましょう。
2022年の8月のカレンダーも確認して、また来年の挑戦に向けて、切り替えていきましょう。
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